精鋭部隊「Eagles」プロの誇りをかけた点検作業~京北開閉所~
お客さまに電気を安全安定的にお届けするために
発電所からお客さまに電気をお届けする重要拠点の一つ「開閉所」。開閉所は、電気の流れを入り切りする施設であり、落雷や台風等により送電系統に事故が発生したときには、電気の流れを切り替え、お客さまへ安全安定的に電気を送り届ける役割を担っている。今回の舞台は、関西電力送配電の全17開閉所のうち、4箇所ある50万ボルト用開閉所の一つ「京北開閉所(京都市右京区)」。ここで6年に1度の細密点検が行われる。
保全・点検を担う精鋭部隊「Eagles」
今回の点検を担当するのは、「Equipment(機器)、Analysis(分析)、Group with(グループ)、Life-support(ライフサポート)Engineering(技術)&Skill(技能)」の頭文字から命名された、その名もチーム「Eagles」(イーグルス)」。保全技術のエキスパートから成り、関西電力送配電における最高レベルの技術を生かし、保全の高度化・効率化を図り、高品質の電力供給を支える8名の少数精鋭チーム。
プロの誇りをかけた点検作業
今回、点検する機器は、電気を入り切りする50万ボルト用の巨大なスイッチであるガス遮断器。点検に必要な部分だけ電気を止め、作業者は夏の過酷な作業環境のもと、分厚い導電服を着用し、超高圧電流が流れる危険エリアと隣接する場所で作業を行う。まず、作業員の安全を確保するため、電流が流れていた回路に接地(アース)を取り付け、安全を確保。現場の鉄則は、メンバー同士のダブルチェックであり、スイッチや関連する設備のどんな小さな変化も見逃さないようにすること。
ブッシング傍らすれすれまで、バケット車を寄せ、地上から確認することができないボルトなどの高所の点検や、碍子清掃など、職人技が光る高さ10mでの点検作業。
そして、巨大なスイッチを動かすための油圧ポンプの部品交換作業。部品交換時に異物が入ったり、油を止めるパッキンが正しく装着されていないと油が漏れてしまうことで、最悪の場合、遮断器が動作しなくなる可能性もあるため、繊細な作業が必要となる。
その他にも遮断器内部や動作に異常がないか各種試験により確認し、高い品質を維持している。
危険な作業だからこそ基本が大切。みなさまの元に電気をお届けするため、それぞれが持ち場の責任を感じ、彼らは今日も電気の安全を確認している。
関連動画
架空送電
安全・安定供給メニュー