災害復旧・復興へのたゆまぬ備え。技術を磨く「全社技能発表会」

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  • 被害設備の復旧作業に取り組む作業員たち
  • 2012年度「全社技能発表会」には43チーム219名の現場第一線の作業員が参加
  • ネットワーク技術部門における発表会場
  • 懸命に電柱穴の掘削を行う作業員
  • 傾斜した重さ約1tのコンクリート製の電柱を慎重に抜いていきます
  • 電柱上では危険と隣り合わせの作業をチームワークで乗り切っていきます
  • 高圧電線の張替え作業を行う作業員
  • 家庭内設備不良の対応もネットワーク技術部門の大切な役割です
  • チーム一丸となり高低圧線の断線処理、変圧器の取替えなどを行っていきます
  • 電柱の新たな設置を行う作業員たち

直営技術力の向上と継承の場「全社技能発表会」

「安全に、そして安定して電気をお届けする」

関西電力送配電の「使命」は、これまでも、これからも不変のものとして存在し続けます。その使命を全うするため、直営技術力の向上と継承に取り組んでいます。

その取組みのひとつ「全社技能発表会」は、毎年秋に現場第一線で働く作業員たちの直営技術力の向上を目的に開催しており、参加チームがお互いの技術力を競い合います。発表会では、ストップウォッチを手にした採点員を前に、いかに早く、安全かつ確実に課題を達成できるかはもちろんのこと、お客さまへの対応姿勢なども評価され、総合的な評価で順位が決まります。2012年度は各地の事業所から43チーム219名が参加し、地震や事故を想定した現場の復旧作業を行いました。

本場さながら危険と隣り合わせの復旧作業

ネットワーク技術部門の課題では、会場内に断線した電線や重さ1トンの傾いた電柱などが設置され、電柱の復旧や電線の断線処理のほか、病院・消防署・市役所などの重要機関を想定した応急送電に取り組みます。傾いた電柱の撤去や高さ約15メートルの電柱上での復旧作業は本番さながら、危険と隣り合わせの作業。一瞬の気の緩みも許されない時間が続く中、作業長からは間髪いれずの指示が飛び、それに応える作業員は安全確認のかけ声をかけあいながら、真剣なまなざしで作業に取り組みます。

この日、披露された取組みの中で高い評価を受けた技術・技能は、今後、他の事業所にも活かされ、現場での新たな実践法として採用されていきます。高いスキルとチームワーク。いついかなるときも、安定した電力を安全・迅速にお客さまの元へ―。災害復旧・復興に向けた、電力供給の裏には、使命を全うしようとする作業員一人ひとりの備えがあります。