「ライフラインとしての送電線を守る」技術力と使命感
送電線や変電所の万が一の事故に備える
「ライフラインとしての送電線を守る」という「使命」を全うするため、現場第一線の作業員は、毎年秋に開催している「全社技能発表会」において、万が一の事故に備えて直営技術力の研鑽に努めています。2012年度は、台風や震災等により電気設備が損傷し、電気の供給ができなくなる電力供給上の事故が発生したことを想定し、現場の復旧作業に取り組みました。
工務・系統運用部門は、発電所で作った電気を需要場所の近くまで送り届けるための送電線や変電所を担当しており、発表会では、水力変電、架空送電、地中送電、制御の4分野に分かれて課題に取り組みます。
各分野で直営技術力を研鑽し合い「ライフラインを守る」
架空送電の部では、地震発生によって樹木が倒れ送電線が被害を受けたことを想定し、鉄塔の高さ16~17メートルの所で、制限時間と闘いながら、迅速に復旧作業を行います。地上からは、作業責任者からの厳しい指示がとび、作業員は指示に従い相当の集中力と緊張感を持って作業を進めていきます。鉄塔の上は強い風が吹きつけることもあって声も通りにくい一方で、数名の作業員が同時に作業を行うため、チームワークが必要不可欠。指示を出す作業責任者を含めて、メンバー一人ひとりがそれぞれの仕事について理解を深めておくことが重要です。
その他、水力変電の部では、変電所内の電力設備の取り替えを、地中送電の部では、道路の下に布設された電力ケーブルの復旧作業等を、そして制御の部では、送電線・配電線の損傷を防止するための系統保護リレーの復旧作業を想定し、作業員一人ひとりが熟練の技を駆使して作業に取り組みました。
このように、各地の事業所から作業員が一堂に会し、現場第一線で培われる直営技術力をお互いに研鑽し合うとともに、いついかなる時も安全に安定した電気を送り届けるという使命感を高めることが、ライフラインを守ることにつながっています。
架空送電
安全・安定供給メニュー
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