黒部から関西に電気をつなぐ。「北大阪変電所」の変圧器取替え工事

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  • 設置場所までコロ引きされる変圧器
  • 送電ネットワークの中継拠点となる変電所
  • 大型トレーラーでゆっくりと運び込まれる変圧器
  • 変圧器のジャッキアップに細心の注意を払う作業員
  • 変圧器本体上部に据えつけるために大型クレーンで吊り上げられる上部タンク
  • 上部タンク設置にあたりミリ単位の調整をする作業員
  • 組み立てが完成した後の変圧器のイメージ(同型のもの)
  • 甲子園球場5個分の敷地に広がる変電設備
  • 整然とならぶ断路器(LS)の碍子(がいし)の列
  • 奥まで続くガス遮断器(GCB)

黒部の電気を関西に届ける中継地点

変電所は、電力系統の電圧を調整したり、電力系統に事故が起きた場合には事故の原因となった部分を除いて送電するなど、電力系統で重要な役割を担っています。

北大阪変電所は、主に黒部川流域にある水力発電所から送られてきた電気を中継し、大阪府北部から兵庫県南東部のエリアに送電している拠点です。そんな変電所で、万が一機器が故障すると電気を供給しているお客さまにご迷惑をおかけします。そこで設備に不具合が発生しないよう、設置後年数のたった設備は計画的に取替工事を実施しています。

計画的な取替工事による設備信頼度の維持向上

北大阪変電所では2012年3月中旬以降、超高圧27万5千ボルトの変圧器の取替えを行っていました。この機器は非常に大きく重量があるため運搬するのもひと苦労。そのためいくつかの部位に分けて運びます。変圧器本体は1台約67トンあり、これを3台組み合わせます。そしてこれらの変圧器本体を上から組み合わせる上部タンクが約20トン、完成すると付属機器などを含めると合計で380トンとなります。また、機器を運搬するトレーラーや組立てるためのクレーン車も大きなものが必要なため、変電所内でこれらの組み立て・分解作業も行っています。

このように現状の設備の信頼度を維持・向上させることも、我々の重要な任務です。