大規模災害からの復旧作業。一刻も早く電気をお届けするために
昼夜を問わず迅速な復旧作業に努める「強い使命感」
発電所から運んできた電気を、各地に張り巡らされた配電線を通じて、最終的にお客さまにお届けするのがネットワーク技術部門の仕事です。配電設備が台風や雷などにより被害を受け停電した際には、一刻も早くお客さまに電気をお届けするために、昼夜を問わず迅速な復旧作業に当たっています。
停電軒数最大2,670軒、大規模災害発生
2012年8月13日から14日にかけて近畿地方を襲った大雨。大阪府枚方市や京都府京田辺市で観測史上最多となる雨量を記録し、土砂崩れや浸水被害が発生しました。特に被害の大きかった宇治市や京田辺市などでは広範囲で停電が発生し、停電軒数は最大2,670軒にのぼりました。
そのような状況の中、ネットワーク技術部門の作業員は、他の部門の協力会社の方々と緊密に連携を図り、総力を挙げて早期復旧に努めました。
災害現場までは道路が寸断されているところもありましたが、こうした事態に備え、あらかじめ林道など地元の道を知り尽くす協力会社などとの連携体制を整えていたため、発電機車などを最短の迂回路で送り届けることができました。また、車両での通行が困難なところについては、作業員自らが泥に浸かりながら資機材を運搬しました。
ようやく現場に辿り着くと、土砂崩れにより崩壊した道路とともに押し流され無残な姿となった電柱を目の当たりに。重機が進入出来ず、また二次災害の危険性も考えられる中で、復旧作業は困難を極めました。短期間での復旧が難しい地域においては、発電機車を動かすことで応急的に電気を送り届けました。
「電気をつけてくれてありがとう」の言葉の重み
このように、現場では、復旧作業に必要な専門的知識や技能を活かし、「一刻も早く電気を届ける」という強い思いを持った作業員全員の総力を結集。その結果、発生から5日間で全ての停電を解消することができました。
悪戦苦闘の末に復旧完了後、お客さまからいただいた「電気をつけてくれてありがとう」の言葉に、現場の作業員はやりがいや達成感とともに使命の重さをあらためて感じました。
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