大阪湾を結ぶ安定供給の要。15万4千ボルトの電力ケーブル
大阪市内に電気を届ける電力ケーブル
港大橋は、大阪港と南港を最短で結ぶ大阪湾沿岸の交通の要所です。海上50メートルを超える高さに架かる巨大な橋は、大阪港のランドマークとしてその存在感は絶大です。
長さ980メートル、上下2層のダブルデッキの橋の上段には阪神高速16号大阪港線、下段には阪神高速5号湾岸線が通っており、毎日多くの車が行き交っています。
その5号湾岸線の上部に設置されているのが、安定供給の要となる15万4千ボルトの電力ケーブルであり、南港発電所で作った電気を大阪市内にお住まいの皆さまに送り届けるための重要な役割を担っています。
安定供給の要を見守る入念なメンテナンス
現場の作業員は、この電力ケーブルに万が一の事故があってはならないという強い使命感のもと、メンテナンスを行っています。
まず、港大橋に設置されている電力ケーブルは、電気の絶縁に油を用いているため、遠隔監視が可能な漏油監視システムにより、油漏れを常時監視しています。加えて、定期的に、ケーブルの線形や接続部分、入線されているパイプ管等に不具合(錆の付着なども含めて)がないかなどの入念な点検を、4名体制で約3日かけて行っています。
定期点検や保守作業の際に通路となる検査廊は幅が狭く、人がすれ違うだけで精一杯です。風も強く、下は高速道路で通行車が行き交うため、ボルト1本落下させないように、常に緊張感を持ちながら、安全最優先で作業を進めていきます。
また、橋の上での作業だけでなく、地上における架空送電線との接続箇所についても、異常が無いかの点検を入念に行っています。
地道で目立たない作業ですが、このような一つ一つの入念なメンテナンスの作業が皆さまに送り届ける電力の安定供給につながっています。
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