淡路島の電力需要を支えるため海をまたぐ電力ケーブル
淡路島の電力需要を支える電力ケーブル
淡路島と四国をつなぐ大鳴門橋。この長大吊橋の長さは1629m、毎日多くの車が行き交い、物流や観光の面で重要な役割を果たしていますが、もうひとつ大きな役割として、この橋げたの下には当社の重要な設備が通されているのです。それは四国電力と当社を結ぶ18万7千ボルトの電力ケーブル。淡路島の電力需要の一部をまかなう重要な送電線です。
橋げたの下に設置された電力ケーブルは、気温や送電する電気の量により温度が変化し熱伸縮が生じます。また、橋げたも、風や車の走行によるたわみや気温の変化による伸縮が生じるため、これらの影響によりケーブルに過度な曲げが発生しないよう、ケーブルを一直線ではなくヘビのようにくねらせて布設したり、橋脚部にオフセット装置を設置して、スムーズにケーブルが挙動するように工夫されています。
潮風などから電力設備を守る定期メンテナンス
さらに、常に雨や潮風などの過酷な環境にさらされていることから、定期的なメンテナンスが不可欠です。そのため、電力ケーブルはもちろん、その付属品やケーブルを支える鋼材など、定期的に点検を行い、老朽化が進んでいる部分については、計画的に修繕を行っています。
電力設備のメンテナンスは、作業員は徒歩で移動しながら入念に設備を点検します。ケーブルが格納されている床面の蓋を開け覗き込んでケーブルの状態を確認したり、ケーブルトラフを開け固定部に緩みがないか確認したりするなど、地道な作業が続きます。
また、橋梁下面については、橋げたの下に吊り下げられた移動式のゴンドラに乗って作業エリアまで移動し、電力ケーブルを支える鋼材に異常がないか、錆がでていないかなどをチェックします。眼下には激しい潮流で有名な鳴門海峡が広がっており、足がすくみそうな光景です。
このように定期的なメンテナンスを実施することで、電力の安定供給に取り組んでいます。
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