おくりんの電気教室

停電の原因・復旧方法

みなさんの家に電気を安全に安定して届けるために、日々、設備の点検などが行われています。しかし自然災害などにより停電が発生し、電気が使えなくなってしまうこともあります。
何が原因で停電が起こってしまうのか、停電をどのように復旧させるのかについてみていきましょう。

停電は、なぜ起きる?
停電は、なぜ起きる?

停電は、みなさんの家まで電気を送っている電線に樹木などが接触することで切れたり、電線どうしが接触することなどで、電気の流れに異常がおきた時に停電が発生します。

樹木が設備にぶつかって…

樹木がたおれたりもたれかかったりして、電線を切ったり電線どうし接触させてしまうと、停電することもあります。

鳥やヘビなどの影響(えいきょう)で…

鳥やヘビなどが同時に電線と電柱の金具などに接触したり、2本の電線に接触すると、鳥やヘビの体を通って、電気が思わぬ方向に流れて停電することがあります。また、カラスが電柱に巣をつくるために運んだ針金が原因で停電することもあります。

強い雨風や台風の影響で…

台風などの強風で飛ばされたトタンやブルーシートなどが電線を傷つけたり、大雨の影響で発生した土砂くずれや樹木が倒れたことによって、電柱がたおれて電線が切れたりすると、停電が発生することもあります。

かみなりの影響で…

かみなりが電線や電柱などに落ちて、電線や柱上変圧器(ちゅうじょうへんあつき)などの電気を送るための設備が損傷すると、停電が発生することがあります。

大雪の影響で…

電線にたくさんの雪が積もると大きな雪のかたまりになります。そこに強い風がふくと電線が大きくゆれて、電線どうしがぶつかり、停電が発生することがあります。
また、電線の近くにある高い樹木にたくさんの雪が積もると、雪の重さにたえられなくなった枝や幹が電線にたおれかかり、停電が発生することがあります。

地震(じしん)のえいきょうで…

地震により家がたおれたり、地面が一時的に液体のようにやわらかくなる液状化現象(えきじょうかげんしょう)により電柱や電線が損傷したりすると、停電が発生することがあります。

どうやって復旧するの?
どうやって復旧するの?

停電が起きると、電気の流れを管理するシステムを使って、まずは停電の原因となる場所以外のエリアに、短時間で電気を送り届けます。
停電の原因となっている場所には、作業員が緊急(きんきゅう)出動して事故の原因を調査し、停電の範囲(はんい)をだんだん小さくしながら、設備の復旧作業を行います。
事故の原因よって、電柱の建て直しや、電線の張りかえ、設備の取りかえなどを行います。

おくりんからのコメント

停電した後は、少しでも早く電気を届けるために、一生懸命(いっしょうけんめい)に復旧作業が行われますが、復旧するまでに時間がかかる場合もあります。もしものときのために、日ごろから停電への備えをしておくと安心ですね。