おくりんの電気教室
変電について
ふだんの生活ではあまり目にすることのない「変電所」。いったいどんなところなのか、見ていきましょう。
変電所の役割
変電所の役割
変電所とは、電気の電圧を変える場所です。発電所から50万ボルトや27万5千ボルトという高い電圧で送られてきた電気は、一次変電所、二次変電所、配電用変電所などそれぞれの変電所で少しずつ電圧を下げて、家庭や工場に届けられます。
電圧を変えるほかにも、発電所を出発した電気の送り先をふり分けたり、送電設備などで事故が起きた時に、事故が起きた部分を切りはなして送電したりすることも、変電所の大切な役割の一つです。
変電所には、高い電圧から低い電圧に変える「変圧器」や、電気の行き先を決めたり故障などのときに自動的に電気を止めたりするためのスイッチの役割を持つ「遮断器(しゃだんき)」、機器を点検するときに確実に電気の流れを切りはなすために使う「断路器」、雷(かみなり)が落ちたときに雷の電気を地面ににがすための「避雷器(ひらいき)」などがあります。
変電の仕事について
変電の仕事について
変電所にある「変圧器」「遮断器」「断路器」「避雷器」などの設備にトラブルがあると、最悪の場合は電気を安定的に届けられなくなることも考えられます。
そのため、変電所では設備にトラブルが起きないように、日々、設備の確認・点検を念入りに行っています。古い設備は計画的に取りかえ工事を行うなど、設備を安心して使えるようにすることも重要な任務です。
また、万が一の事故に備えて、事故復旧訓練も定期的に行っています。訓練用の設備を使ってさまざまなパターンの事故を発生させて復旧訓練を行うことで、いろいろな事故を復旧させるための技術を身につけ、万が一の事故に備えています。
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