おくりんの電気教室
働く車
では、関西電力送配電の特殊車両がどのように活躍(かつやく)しているか、みていきましょう。
関西電力送配電の特殊車両は、どんなときに使う?
関西電力送配電の
特殊車両は、
どんなときに使う?
特殊車両は、
どんなときに使う?
高所作業車(こうしょさぎょうしゃ)
こんなときに活躍→電柱についている機器や電線の取りかえなどの工事をするとき
関西電力送配電で、最も活躍している特殊車両です。
クレーンの先に作業員が乗るゴンドラがついていて、このクレーンは最大約15mまでのばすことができます。電柱の高さはおよそ12mくらいなので、この車を使えば電柱の最上部での作業も可能です。
高圧発電機車(こうあつはつでんきしゃ)
こんなときに活躍→災害などによって電気を届けられないとき
台風や地震(じしん)などで電柱がたおれてしまって長時間電気が届けられないときに活躍するのが、「高圧発電機車」です。
この車には電気を作るためのエンジンがのっていて、「小さな発電所」のような役割を果たします。この車の発電機を使うことによって、約200~300軒(けん)分の電気を作ることができます。
2019年9月に関東地方をおそった台風15号のときも、関西から高圧発電機車27台が関東地方へ。電気が使えなくなった場所に電気を送り届けました。
サポートカー
こんなときに活躍→災害時など、長期間にわたる工事を行うとき
地震や台風など大きな災害により、電気を送る設備が大きな被害を受けた場合には、作業員が長期間にわたって現場で作業を行うことになります。その際に、作業員が安心して工事に取り組めるような設備をそろえているのが「サポートカー」です。
打ち合わせするためのテーブルや、作業員が休けいするためのソファーやベッドのほか、体を洗うことできるシャワーなどが備わっています。
穴堀建柱車(あなほりけんちゅうしゃ)
こんなときに活躍→電柱を立てるとき
電柱を建てるときに、地面に穴をほるための大きなドリルと、長くて重たい電柱をつり上げるためのクレーンがついています。
電柱を建てるときは、まず人がガスや水道などの配管がないか確認しながらショベルなどで穴をほり、その後、穴堀建柱車のドリルを使って約3mの深さになるまで穴をほります。
次に、クレーンで電柱をつり上げて、ドリルでほった穴に電柱を建てます。
1台で2つの役割がある、とっても便利な車です!
おくりんからのコメント
もし、こうした特殊車両がなかったら…工事や復旧作業にとても長い時間がかかってしまいます。
特殊車両を使うことで、作業の時間を短くし、電気をいち早く送り届けることができるのですね。