米国国立がん研究所(NCI)の研究
タイトル | 居住環境における磁界曝露と 小児の急性リンパ性白血病 |
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掲載雑誌 | The New England Journal of Medicine (vol.337) |
研究者 | M.Linet(米国国立がん研究所)他 |
テーマ | 磁界と小児白血病の関係 |
発表 | 1997年7月 |
国 | 米国 |
研究種類 | 症例-対照研究 |
症例数 | 638名 |
対照数 | 620名 |
結果
測定磁界
≧2mG オッズ比=1.24(95%信頼区間 0.86~1.79)
- 2mG以上で有意なリスク増加はなく、量-反応関係も見られなかった。
- 3mG以上の住居で、急性リンパ性白血病のリスク増加がみられたが、これは少数であることが原因となっており、一貫したパターンを示しておらず、有意な傾向はなかった。
ワイアコード(電線配置)
VHCC(一番高いワイアコード) オッズ比=0.88(95%信頼区間0.48~1.63)
- リスクは主な居住場所と、母親の妊娠中における居住場所のどちらにおいても高いワイアコードに関連していなかった。
- 統計的に有意な量-反応関係は見られなかった
結論
磁界の時間平均値の高い家に住むことや、送電線や配電線に近い家に住むことが小児の急性リンパ性白血病のリスクに関連しているという仮説をほとんど支持できない。
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