雷が電気に与える影響

雷が送電線に落ちた場合

通常の雷

雷の電流は架空地線→鉄塔→大地へ流れ、異常は発生しません。

大きな雷

大きな雷電流で鉄塔電位が大幅に上昇し、がいしにかかる電圧が耐電圧を越えて故障が発生します。

当社では、送電線に落雷(など)があった場合、その高圧電流の悪影響の拡大を抑えるため、送電線路を遮断。瞬時に別のルートで正常な電気をお届けしていますが、停電には至らないまでも、故障点を中心とした電力系統上の広い範囲で、お客さまにお届けする電気の電圧が瞬間的(0.07秒~2秒間)に下がってしまいます。(短時間の電圧低下を瞬時電圧低下といいます。)

雷への対策について

当社では供給信頼度向上に向けて、技術的・経済的に可能なさまざまな対策を講じていますが、雷、雪、風雨などの自然現象、飛来物などによる予見性のない電力系統事故などによる停電や瞬時電圧低下の発生を完全になくすことはできません。

そのため、停電や瞬時電圧低下によって損害を受ける恐れのあるお客さまは、それぞれの設備事情に合わせた対策や、防衛措置を講じていただく必要があります。

各ご家庭の対策は「落雷への対策」をご覧ください。