2022年9月1日以降の最終保障供給料金の変更について
(2022/8/10掲載)

当社はこの度、電気事業法第20条第1項に基づき、経済産業大臣へ電気最終保障供給約款の変更に係る届出を行いました。

最終保障供給料金は、みなし小売電気事業者(関西電力株式会社)が設定している標準的な料金メニューの約2割増しの割高な料金が設定されておりますが、至近の燃料価格高騰下において、卸電力市場価格が高騰し小売電気事業者さまの一部の料金メニューが最終保障供給料金よりも割高となり、最終保障供給への申込が増加しております。

今回の変更は、セーフティネットとして機能すべき最終保障供給について、自由料金との逆転現象が生じ、適正な価格形成や自由競争が阻害されるおそれがあることから、国の審議会※1において、見直しを行うと取りまとめられたことを受けて実施するものです。

変更後の料金には新たに卸電力市場価格を反映することにより、これまでのご請求金額よりも増額となる可能性があることや、小売電気事業者の自由料金よりも割高な料金設定となる方向です。そのため、小売電気事業者※2の自由料金と比較のうえ、契約内容を踏まえて契約先の変更についてご検討いただきますようお願いします。

「最終供給料金の見直しに向けた検討状況について(2022/8/3掲載)」はこちら

1.算定方法の変更点

  • ・電力量料金については、従量料金および燃料費調整額に、新たに卸電力市場価格を反映した市場価格調整単価(毎月変動)に基づき算定した金額(市場価格調整額)を加算・減算します。
  • ※別途再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。

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算定方法の変更点

※ 3当社供給区域におけるみなし小売電気事業者(関西電力株式会社)が公表している標準メニューの1.2倍の水準

市場価格調整単価の算定方法

  • 市場価格調整
    単価※4
  • 卸電力市場価格
    ※5
  • 託送供給等約款に
    おける電力量料金単価
  • 電気最終保障供給約款に
    おける従量料金単価
    (燃料費調整単価※6を含む)

<加算・減算のイメージ>

①加算される場合

  • ・卸電力市場価格の高騰により、卸電力市場価格に託送供給等約款における電力量料金単価を加算した金額が電気最終保障供給約款における従量料金単価・燃料費調整単価を上回る場合は、電気最終保障供給約款における従量料金に、市場価格調整単価に基づき算定した金額を加えたものとします。

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卸電力市場価格:平常時と高騰時

②減算される場合

  • ・卸電力市場価格の下落により、算定期間における関西エリアプライスの単純平均値が2019年度~2021年度で最も安い期間の平均値(2020年4月21日~5月20日の3.51円/kWh)を下回る場合は、電気最終保障供給約款における従量料金から、市場価格調整単価に基づき算定した金額を差し引いたものとします。
  • ・ただし、市場価格調整単価を減算した後の従量料金単価は、当社供給区域におけるみなし小売電気事業者(関西電力株式会社)が公表している標準メニューの電力量料金単価を下限値とします。

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卸電力市場価格:平常時と下落時

≪市場価格調整単価の適用イメージ≫

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市場価格調整単価の適用イメージ

  • ※7 従量料金単価から燃料費調整単価および市場価格調整単価を加算・減算した値
  • ※8 2019年度~2021年度で最も安い期間(21日~翌月20日)の関西エリアプライスの平均値です。

≪市場価格調整単価の最終保障供給料金への適用時期≫

当月の電力量料金に前々月21日~前月20日までの卸電力市場価格の実績値から算定された市場価格調整単価を適用します。

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市場価格調整単価の最終保障供給料金への適用時期

2.実施日

2022年9月1日(木)

※9月1日以降、初めて迎える計量日以降の電力量料金より卸電力市場価格を反映します。
(9月1日付の日割り計算は行いません)

(例)計量日が24日の場合(供給地点特定番号:0612411123456789030000)

  •  ※計量日については、供給地点特定番号の4、5桁目をご確認ください。

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3.見直し前後の比較(モデル試算)

※中小規模の業務用の事務所ビル(6kV供給の契約電力500kW未満)のサンプルです。

モデル試算条件
契約種別 最終保障電力A
供給電圧 6kV
契約電力 100kW
使用電力量 20,000kWh/月
力率 100%
基本料金 2,118.60円/kW
電力量料金 夏季 16.29円/kWh
その他季 15.01円/kWh
  • ※8月分から10月分は夏季料金として算定。

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<概算試算(年間)>

  • ※2021年10月~2022年9月分の料金をベースに試算

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見直し前(万円) 見直し後(万円) 差額(万円)
726 864 138

<市場価格調整単価(円/kWh)>

  • ※市場価格調整単価が適用されていた場合の過去の金額
2021年 2022年
10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
0.00 0.00 0.15 6.65 8.25 9.57 10.21 12.18 7.02 3.51 0.00 10.19
  • ※マイナス補正の場合は、従量料金単価および燃料費調整単価の合計から、市場価格調整単価を差し引いて電力量料金を算出します。
  • ※市場価格調整単価は、毎月末に弊社ホームページにて公表します。

4.その他

国の審議会で示された最終保障供給料金の見直し内容の詳細につきましては、経済産業省ホームページに掲載されている第52回電力・ガス基本政策小委員会(資料3-3)「今後の小売政策の在り方について 中間とりまとめ(案)」をご参照ください。

掲載先:第52回総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会電力・ガス基本政策小委員会

5.お問い合わせ先

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