経済的出力制御(オンライン代理制御)について

オンライン代理制御とは、実際の出力制御を実施する際には、オフライン制御事業者が本来行うべき出力制御をオンライン制御事業者が代わりに実施し(すなわち、オフライン制御事業者は出力制御を実施せずに発電及び供給を行う。)、法令上は、オフライン制御事業者が出力制御を行い、オンライン制御事業者が発電及び供給を行ったものとみなして、オンライン制御事業者が、自身の発電設備に適用されている調達価格による対価を受ける仕組みをいいます。

オンライン代理制御

対象

FIT認定を受けた10kW以上の太陽光発電設備※i、ii、としています。

  • ※ⅰ 10kW未満の設備は、当面の間は出力制御実施対象外。ただし、複数太陽光発電設備設置事業(第一種複数太陽光発電設備設置事業及び第二種複数太陽光発電設備設置事業を含む。以下同じ。)の場合は、10kW未満であっても代理制御による出力制御の実施対象となります。
  • ※ⅱ 風力発電設備及び離島における発電認定設備については、現時点ではオフライン発電設備を代理制御できるだけの十分な量のオンライン発電設備が存在しないことから、当面の間は出力制御実施対象拡大及び代理制御の対象としないこととし、オンライン発電設備の導入拡大等の状況を踏まえつつ導入を検討します。

フリックしてご覧ください。

制御ルール 旧ルール 新ルール 無制限無補償ルール
制御方法 オフライン(手動) オンライン(出力制御機能付PCS等)
申込み受付日 2015.1.25まで 2015.1.26~3.31 2015.4.1~2021.3.31 2021.4.1以降
対象設備容量 500kW以上 年間30日 年間
360時間
年間
360時間
無制限
500kW未満~50kW以上
50kW未満~10kW以上
10kW未満 10kW未満の設備は当面の間出力制御の対象外

出力制御時

代理制御

オンライン発電者

オフライン発電者の
抑制分も考慮し、

実際に制御する

オフライン発電者

本来、制御対象であるが、
実際には制御しない

関西電力
送配電

出力(代理)制御指示

精算方法

オンライン代理制御では、オンライン代理制御が実施された月(以下「代理制御実施月」という。)に、いったんは、実際に発電し、供給した電力量に応じて、買取料金が支払われます。そして、代理制御実施月の2ヶ月後または3ヶ月後の月(以下「精算月」という。)に、法令上、発電し、供給したものとみなされた電力量を前提とする精算を実施します。

このオンライン代理制御の精算は、「オンライン制御事業者」および「オフライン(代理)制御事業者」のそれぞれの精算比率を求めた上で、個々の前々月計量発電量に一律に乗じることにより算定された代理制御調整電力量を用いて精算することとなります。

料金精算時

オンライン発電者
(精算:加算 代理制御対価(代理制御調整金)を加算した料金をお支払い
オフライン発電者
(精算:減算 代理制御対価(代理制御調整金)を減算した料金をお支払い
関西電力
送配電

なお、オンライン代理制御に関する情報については、資源エネルギー庁のホームページなるほど!グリッドでも紹介されております。