「ナイジェリア国配電分野能力向上プロジェクト」の
業務受託について
2022年4月18日
八千代エンジニヤリング株式会社
関西電力送配電株式会社
八千代エンジニヤリング株式会社(以下、YEC)および関西電力送配電株式会社(以下、関西送配電)は、独立行政法人国際協力機構(JICA)から、「ナイジェリア国配電分野能力向上プロジェクト」にかかる技術協力コンサルティングサービス業務を受託し、本日、契約を締結いたしました。
ナイジェリア連邦共和国(以下、ナイジェリア)は、アフリカ最大の経済規模・人口を持つ大国であり、今後さらに経済成長が続くと考えられています。しかしながら、ナイジェリアでは電力需要の伸びに対して、慢性的に電力供給力が追い付いておらず、計画停電が頻繁に発生しており、このような電力事情が経済成長の阻害要因の一つとなっています。
この背景には、配電会社の設備形成や運用能力に課題があり、配電の電力損失率(配電ロス)が高いことや、電気料金の請求・徴収体制が整っていないことなどにより、配電会社の経営が悪化していることがあります。その結果、電力セクター全体の資金の流れが滞り、電力事業全体の設備投資が停滞し、これらが上述のような電力事情の原因の一つとされています。
本業務は、電力事業の研修を行っている「ナイジェリア国家電力研修所(以下、NAPTIN)」に対して、配電ロスの低減や供給信頼度向上等に資する研修を企画し、技術供与を行います。そして、その研修等を首都アブジャの配電会社である「アブジャ配電会社(以下、AEDC)」の技術者に対しNAPTINが主体となって実施することで、研修効果を把握するとともにAEDCの設備設計や保守管理等の技術支援を行います。その後、本業務で磨かれた研修プログラムを、AEDC以外の配電会社にも水平展開させることで、ナイジェリア国内の配電会社の技術者を育成し、ナイジェリアが抱える技術的な問題の改善を支援してまいります。
今後YECと関西送配電は、それぞれの知見と技術力を活かし、ナイジェリアの電力システムにかかる問題解決に貢献してまいります。
以 上
別紙:「ナイジェリア国配電分野能力向上プロジェクト」業務の概要[268,407B]