プレスリリース

10月22日に大阪市此花区で発生した停電の原因と再発防止対策について

2021年11月22日
関西電力送配電株式会社

 2021年10月22日12時45分に、大阪市此花区※1で約3,200軒の停電が発生し、13時06分までに復旧しました。

  • ※1:停電発生時には「大阪市此花区、港区で約3,200軒の停電が発生」としていましたが、後にお客さま住所データの登録誤りがあったことが判明し、港区では停電しておりませんでした。

 今回の停電により、お客さまをはじめ、多くの皆さまにご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

 今回の停電は、鉄塔の修繕工事(塗装作業等)をするため、停電箇所とは別の送電線を停止した際に、酉島変電所(大阪市此花区)に設置している周波数低下リレー※2が動作し、酉島変電所からの送電を停止したものです。

  • ※2:発電機の保護や電力系統の安定化の為に、周波数低下および電圧の有無を検出し自動的に発電設備やお客さまを電力系統から切り離す(送電停止する)装置のこと。

 今回のような送電停止作業の際には、送電線にかかる電圧がなくなるまでの間に「周波数低下リレーが動作する水準(以下、「動作水準」)の残留電圧」が発生する可能性があることは認識していましたが、3相※3すべてにおいて発生することはないものと考えていました。そのため、送電停止時に3相のうちいずれかに動作水準の残留電圧が発生したとしても、その他の相の電圧が動作水準以下となれば、周波数低下リレーが動作しない仕組みを設けていました。
 しかしながら、今回、データ解析により分析を行ったところ、線路が電力系統から切り離され、送電が停止されるタイミングによっては、3相すべてにおいて動作水準の残留電圧が発生することが確認され、今回の停電においても同様の事象が発生したことから、周波数低下リレーが動作したものと考えています。

  • ※3:3つの電線で電気を送る方法。

 再発防止対策として、今後、同様の作業を行う際には、残留電圧により周波数低下リレーが動作する可能性があることを考慮し、周波数低下リレーの機能を停止したうえで送電線の停止操作を行うことといたします。

以 上