プレスリリース

当社の電力系統安定化システムの国立科学博物館「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」への登録について

2021年9月1日
関西電力送配電株式会社

 本日、当社が1972年(昭和47年)からシステム運用をしている「電力系統安定化システム(以下、BSS[Block System Stabilizer])」が、独立行政法人国立科学博物館が選定する「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されることが決定しましたのでお知らせします。

 BSSとは、大規模発電所がトラブル等で停止した際に、電力の需要が供給力を上回ることで周波数が低下し、供給エリア全域に及ぶような広範囲の停電が発生することを未然に防ぐために、不足している供給力に合わせて自動で一部の送電を停止することによって、停電範囲を最小化するシステムです。
 本システムは、1972年の運用開始以降、電力系統の変化に合わせた機能の増強や、ハードウェア、ソフトウェアの更新を繰り返しながら稼働しており、大規模停電を未然に防ぐといった社会基盤を支える技術として重要であるとされ、今回、未来技術遺産として登録されたものです。

 当社は、引き続き、電気を安全かつ安定的にお届けし、社会の皆さまの暮らしを支えるという大切な使命を果たしてまいります。

以 上

※国立科学博物館では、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していくうえで重要な意義を持つ科学技術史資料」および「国民生活、経済、社会、文化のあり方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的として、重要科学技術史資料の登録制度を2008年度から実施している。