
分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた
実証事業への参画について
2022年5月30日
関西電力株式会社
関西電力送配電株式会社
関西電力株式会社(以下、関西電力)と関西電力送配電株式会社(以下、関西送配電)は、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業である「令和4年度蓄電池等の分散型エネルギーリソース(以下、DER)を活用した次世代技術構築実証事業費補助金(再エネ発電等のアグリゲーション技術実証事業のうち分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業)※」に申請し、5月27日に補助金の執行団体から採択決定の通知を受けました。
※経済産業省が、多数のDERを束ねて(アグリゲーション)、正確に制御する技術等の実証事業を行う経費に対して、当該費の一部を助成するもの。
本実証事業は、電力系統に点在するお客さまが所有する蓄電池等の設備を統合制御し、出力された電気を需給調整力として有効活用することで、あたかも一つの発電所(仮想発電所)のように機能させる仕組みの構築を目指すものです。
関西送配電等の一般送配電事業者が電力系統内の周波数(電気の品質)を一定に保つために使用する電力を需給調整力と言います。2021年4月に需給調整力を取引する需給調整市場が開設され、取引が拡大しています。
今回、関西電力は蓄電池や電気自動車等の多種多様なリソースの獲得を図りながら、より速く高度な制御が必要とされる一次・二次調整力の市場参入に向けた技術の検証に取り組みます。
関西送配電は蓄電池がピークカット等のエネルギーマネジメントとして制御されている時間帯において、エネルギーマネジメントを阻害することなく、需給調整力として使用可能な電力を出力できるか検証します。
両社は、本実証事業を通じて、DERを活用した安定かつ効率的な電力システムの構築や、各リソースの特性に応じた制御技術の確立による新たなエネルギーマネジメントの実現に加え、これらを活用したエネルギー利用の最適化や再生可能エネルギーのさらなる導入拡大を目指し、2050年のゼロカーボン社会の実現に貢献してまいります。
以 上
別紙:分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業の概要[321,030B]