発電設備の出力制御について
出力制御について
電気が需要以上に発電されて余った時に発生するのが「需給バランス制約による出力制御」です。電気の需要と供給を一致させるためには、需要に合わせて市場で取引された電源等を動かすとともに、常時変動する需要に合わせて、電気の安定供給に必要な電源を調整することで需給バランスを維持しています。近年では、再生可能エネルギーの導入が進んだことにより、需要が少ない時期などには、火力発電の出力の抑制や地域間連系線の活用等により需給バランスを調整した上で、それでもなお電気が余るおそれがある場合に再生可能エネルギーの出力制御が行われます。
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁「なるほど!グリッド 出力制御について」)
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(経済産業省 資源エネルギー庁「なるほど!グリッド 出力制御について」を基に作成)
出典:資源エネルギー庁ウェブサイト
優先給電ルールについて
(1)優先給電ルールとは
優先給電ルールとは、供給エリア全体で再生可能エネルギーを含めた供給力が需要を上回った際に、需要と供給のバランスを一致させるために、需要の変動等に応じて稼働中の電源等に対する出力抑制の条件や順番を定めたものです。
(制定:2015年4月)
(2)優先給電ルールに基づく出力制御等の順位
電力広域的運営推進機関の「送配電等業務指針」(経済産業省が認可)に定められている同ルールは以下のとおりです。
1
一般送配電事業者が調整力としてあらかじめ確保した「発電機の出力抑制」・「揚水式発電機の揚水運転」および一般送配電事業者からオンラインで調整ができる「発電機の出力抑制」・「揚水式発電機の揚水運転」
2
一般送配電事業者からオンラインで調整できない火力電源等の発電機の出力抑制および揚水式発電機の揚水運転
3
長周期広域周波数調整(地域間連系線を活用し供給エリア外への供給)
4
バイオマスの専焼電源の出力抑制(地域資源バイオマス電源を除く)
5
地域資源バイオマス電源の出力抑制(燃料貯蔵や技術に由来する制約等により出力抑制が困難なものを除く)
6
自然変動電源(太陽光・風力)の出力抑制
7
電気事業法に基づく電力広域的運営推進機関の指示(需給状況の悪化時の指示)
8
長期固定電源の出力抑制
再生可能エネルギー出力制御ルールについて
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[太陽光発電設備]
- [太陽光発電設備]
- 資源エネルギー庁が作成する「出⼒制御の公平性の確保に係る指針」において、10kW未満(主に非住宅用)太陽光発電の出力制御については、まず、10kW以上の制御を行った上で、それでもなお必要な場合において、10kW未満の案件に対して出⼒制御を行うものとされています。
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[風力発電設備]
出力制御機能の技術仕様書について
インターネットによる出力制御スケジュール(単方向通信)方式による出力制御システム技術仕様書の公開
インターネットによる出力制御スケジュール(単方向通信)方式による出力システム機能伝送仕様書の公開
伝送仕様書の開示を希望されるPCSメーカーさま等は、別紙をご確認のうえ、必要書類のご提出をお願いいたします。
専用回線による出力制御システム技術仕様書の公開
太陽光・風力発電所出力制御機能付PCS技術仕様書(特別高圧).pdf[251,899B]
※連系電圧66kV未満の発電所については、連系時の協議により、インターネットによる出力制御スケジュール(単方向通信)方式を選択いただくことも可能です。
託送(たくそう)とはメニュー