おくりんの電気教室

電気の作り方

みなさんの生活にかかせない電気は、どのように作られているのでしょうか?
エネルギー資源から電気を発生させる「発電」のしくみや働き、その種類について見ていきましょう。

発電のしくみと働き
発電のしくみと働き

電気は、コイル(金属の線をぐるぐる巻いたもの)と磁石と使って作ることができます。コイルとコイルの間で磁石を回すと、コイルに電気がおこります。これが発電のしくみです。
実際の発電所では、タービンという大きな羽根車を蒸気や水の力で回し、タービンとつながっている発電機(コイル)がいっしょに回ることで電気を作っています。

発電の種類
発電の種類

発電の方法には、火力発電や水力発電など、いくつかの種類があります。
タービンを回して電気を作るという原理は、多くの発電方法で同じですが、タービンを回す方法や回すときに使う燃料の種類がちがいます。それぞれの発電のしくみや特徴(とくちょう)を見ていきましょう。

フリックしてご覧ください。

発電の方法 燃料 説明 長所 短所

火力発電

石油、石炭、天然ガス 燃料を燃やして生まれた熱で水を水蒸気にし、その蒸気の勢いを利用してタービンを回して電気を作っています。 発電する電気の量を調節しやすいので、急な電気の消費量の変化に対応できる。 燃料を燃やすときに、二酸化炭素などが出る。燃料のほとんどを輸入にたよっている。

水力発電

水が高いところから、低いところへ落ちるときの力で水車を回して電気を作っています。 燃料を買う必要がない。発電するときに二酸化炭素を出さない。 雨や雪の量によって水の量が変わり、発電できる量が変わる。発電所を建設できる場所が限られている。

原子力発電

ウラン ウランが核分裂(かくぶんれつ)するときに出た熱で水を水蒸気にし、その勢いでタービンを回して電気を作ります。 わずかな燃料で大量の電気を作ることができる。発電するときに二酸化炭素を出さない。使い終わった燃料をリサイクルできる。 放射性物質の管理を厳重にしなければならない。

太陽光発電

太陽光 太陽光パネルにあたった光を電力に変換(へんかん)しています。 太陽光はなくなるおそれがない。燃料を買う必要がない。発電するときに二酸化炭素を出さない。 夜や雨が降ったときは、発電できない。

風力発電

風によって大きな羽根が回ることで、羽につながった発電機がいっしょに回り電気を作っています。 風はなくなるおそれがない。燃料を買う必要がない。発電するときに二酸化炭素を出さない。 風が弱いときは、発電量が少なくなる。

地熱発電

地熱 地熱(地下のマグマから出る熱)を利用して、水を水蒸気にしてタービンを回し、電気を作ります。 燃料を買う必要がない。天気に左右されることなく、夜間でも発電できる。発電するときに二酸化炭素を出さない。 開発にかかる費用が非常に高い。地熱発電に使える場所が限られている。

おくりんからのコメント

発電にはたくさんの方法がありますね。今回は主な6つを説明しましたが、このほかにもさまざまな発電方法が考えられ、研究されています。
今後、どんな新しい発電方法が生まれるか、楽しみですね。