
関西電力グループ「関西電力送配電㈱」の新規事業「レンタルワインセラーサービス」、宝塚で始動

関西エリア(東海・北陸エリアの一部を含む)を中心に送配電事業を行っている「関西電力送配電㈱」。「関西電力グループ」の1社として、2020年、電力自由化に伴う送配電事業の法的分離により誕生した新しい企業だ。この度スタートした、同社が新規事業として立ち上げたプロジェクトが、兵庫県宝塚市内に所有する既存の建物の設備を生かしたレンタルワインセラーサービス「La cave Takarazuka(ラ・カーヴ・タカラヅカ)」。ここを拠点に、主に半径30キロメートル圏内に在住するワイン愛好家に向けた地元密着型の新サービスの全容と、同社の新ビジネスへの挑戦の軌跡を3回にわけてリポートする。
連載第1回目は、この新規事業の担当者2人に、同社がなぜレンタルワインセラーサービスプロジェクトをスタートするに至ったのかを深掘りインタビュー。その理由や経緯を明かしていく。

関西電力送配電㈱
企画部新規事業推進グループ
山口耕平さん

関西電力送配電㈱
企画部新規事業推進グループ
増田咲良さん
今秋サービス開始に向け、着々とプロジェクト進行中!
「La cave Takarazuka」事業がスタートし、今秋のサービス開始に向けて、現在第2次先行予約の受付が始まっています。まずは「関西電力送配電」という送配電会社が、なぜレンタルワインセラー事業に着手したのか、その経緯について教えてください。
山口当社は、発電所で作られた電力を関西を中心とするエリアのお客さまのもとへお届けしている送配電会社です。電力を安心安全に供給することをミッションとして、電力系統の運用や送電・変電、配電設備関係の計画・改修、工事などの「送配電事業」を主軸に行っています。それに加え、今回の「La cave Takarazuka」プロジェクトのような「新規事業」、海外電力事業への投資、コンサルを行う「国際事業」という3つの事業分野を柱に、日々チャレンジを続けています。
増田これまで送配電グループが培ってきた強みを生かした新たな価値提供として、地域の皆さまの利便性向上やお困りごとの解決を目指し、これまでマーケットのニーズと当社のアセット(資産、財産)を掛け合わせたさまざまな事業コンセプトの検討を行ってきました。その中で、近年、右肩上がりのワイン需要の増加に伴い、ワインを長期間、高品質な環境で状態で保管するニーズが高まっているという市場データを取得しました。
ワインを高品質に保管するためには、ワインセラーによる適切な温度・湿度の管理が必要です。そのためには停電対策も不可欠であるというところから、電力の安定供給を使命とする当社とシナジーが発揮できるのではないかと考え、レンタルワインセラー事業を着想しました。

料金プランは?
山口3つのプランをご用意しています。料金は月額使用料のみとなり、入会金や年会費、初期費用等はいっさいかかりません。ロッカータイプが50本収容(月額8800円)、100本収容(同1万6500円)の2プラン。500本が収容できるウォークインタイプ(同6万5000円)のプランもございます。それぞれ1年契約が基本となり、2年目以降は自動更新となります。


セラーを所有するワイン愛好家の、
贅沢なセカンドセラーとして
自宅とワインセラーとの行き来だけでなく、周辺エリアにも楽しみがいっぱいですね。
山口最後になりますが、当社が大切にする価値観の一つに「挑戦」があります。本来、送配電事業を行う会社ではあるのですが、地域性とインフラを活かした新たなサービスへの挑戦によって、新たな価値を創造していきたいです。この「La cave Takarazuka」というレンタルワインセラーサービスを通じて、そのチャレンジングスピリットの一端を感じていただけるとうれしいです。

〈Info〉
「La cave Takarazuka」
兵庫県宝塚市鶴の荘3-20
Google Map
アクセス:
車で 宝塚ICより7分
バスで 鶴之荘 バス停より徒歩1分
電車で 阪急 清荒神駅より徒歩15分
阪急・JR 宝塚駅より徒歩25分