災害時の電気の安全ポイント

電気器具やガス器具での事故を防ぐために、避難前や災害復旧直後に確認するべきポイントをまとめました。いざという時にも、慌てずに行動できるように、事前に確認しておきましょう。

電気器具はスイッチを切り、コンセントから抜く

特にアイロンやドライヤーなどの電熱器具に可燃物が接触すると、復旧後に火事(通電火災)につながるおそれがあるので、コンセントからプラグを抜いておきましょう。また、ハンドミキサーや電気ドリルといった回転器具なども事故につながるので注意が必要です。

雷による電気器具の故障を防ぐときの注意点

落雷による電気器具の故障を防ぐには、雷の侵入を防ぐため、電気器具のスイッチを切るだけではなく、プラグをコンセントから抜いておく必要があります。

しかし、雷の侵入経路は電線以外にも電話線やアンテナ線など多様であることから完全な対策にはなりません。また、市販されている耐雷機器(雷ガード機能付タップ等)を利用するのも効果的ですが、雷の直撃等による影響までは防げません。

また、パソコンなどのコンピュータ機器は、停電や瞬時の電圧低下によって誤動作、データ消失を起こす場合があります。このようなトラブルを防ぐための無停電電源装置(UPS)が市販されています。

ガス臭い場合、電気のスイッチはさわらない

もしガスのにおいがしたら、火は絶対につけず、換気扇や照明などの電気器具のスイッチにはさわらないようにしましょう。ガスがもれていると、火花が飛んで引火する恐れがあります。可能ならガス栓とメーターの元栓を閉め、窓を開けて換気した上で、ガス会社へ連絡してください。

水につかった電気器具などは使わない

浸水や漏水により、電気器具や配線類が水につかってしまった場合は、必ず電気店などに連絡し、点検しましょう。そのまま使うと漏電などにつながることがあり、非常に危険です。

関西電力送配電からのお願い

災害時、関西電力送配電は、全力を尽くして早期復旧につとめます。しかし、被害が特に大きい場合や、道路事情が悪い場合などには長時間の停電もありますので、ご理解ください。

復旧工事のため、一時お宅の庭や私道をお借りすることもあります。ご理解のうえ、ご協力をお願いします。

停電のお問い合わせなどで、電話がこみあい、つながりにくくなる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

参考: 資源エネルギー庁スペシャルコンテンツ
「あらためて学ぶ、「停電」の時にすべきこと・すべきでないこと」